JR東日本・熊谷さんに伺いました。

2010.06.08,17:00 by IT活用サポーター 佐々木/カテゴリー:イベント 旅行


目的地に着いてからが旅行だなんてもったいない!往復する移動時間も旅行の一部。
車内でくつろいだり窓から景色を眺めたりして移動時間もゆっくりできる「きらきらみちのく下北号」で下北を旅してみませんか?

今回特別に、この「きらきらみちのく下北号」の運行計画や販売促進を担当している東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)販売促進課・熊谷さんへ列車の背景や思いを伺いました。
「きらきらみちのく下北号」の誕生から運営に至るまでのストーリーや列車にかける熱い思いを知れば、旅行をもっともっと楽しめると思います。

では熊谷さん、よろしくお願いします。

 

企画について伺いました

Q1.「きらきらみちのく下北号」が誕生するまでを教えてください。

A.実はこのようなジョイフルトレインは今までもありました。「エーデルワイス号」や「ふれあいみちのく」など。「きらきらみちのく下北号」はこれらの後、平成14年7月に八戸駅と大湊駅を往復するジョイフルトレインとして運行を開始しました。
誕生のきっかけとなったのはやはり東北新幹線・八戸駅開業ですね。八戸駅からスタートする旅行プランのひとつとして利用してもらおうと開始しました。お陰様で今年で8年目を迎えることができました。
※ジョイフルトレイン・・・一般の列車と違い趣向を凝らした列車の総称。

 Q2.企画は何人で、どの位の日数をかけるのですか

A.具体的な列車の企画は通常半年以上まえから動き始めています。弊社の企画、運輸、営業など多くのスタッフが関わっており、最終的には支社長も入った会議で決定されます。さらには県や列車沿線および下北地域の各自治体のご協力もありますので、一言で「何人で」というのは難しいのですが、当初の企画に担当者として係われるのはとてもやりがいがあります。
また、運行現場から出た提案やアイディアなどもたくさんあります。例えば3両編成の2両目には4人掛けの畳敷きシートがあります。運行当初は畳だけのシートでしたが、「座布団を敷いたらどうか」という提案から、現在では畳の上に座布団が敷かれたシートになっております。安全面に配慮し防燃素材の座布団にするなど、人知れずの苦労もあるんですよ。
北東北の観光シーズンのピークはねぶた祭りに象徴されるように「夏」ですが、4~6月の運行についても、下北の春を彩る桜や菜の花の見頃を迎える季節なので、きっと、車窓からの風景もより楽しんでいただけると思います。
今年が終わればすぐに来年の企画に取り掛かると言えるかも知れません。

 Q3.名前の由来など教えてください。

A.「きらきらみちのく下北号」という名称は一般公募した中から選ばれました。
一般公募は青森県、岩手県の他、東京などからも約3,000件が寄せられ、年代で言えば下は小学生から上は90歳代のご年配の方まで幅広い層からいただきました。
候補として青森県をイメージできる「みちのく」「うみねこ」「リンゴ」や「アップル」などのネーミングもありましたが、きらきら輝く北東北の自然をイメージできる「きらきらみちのく下北号」に決定しました。
実際に列車に乗ってみればわかりますが、快晴の日には、本当にすべてが輝いていますよ。木々の緑も、菜の花の黄色も、陸奥湾の水面も。とってもきれいです。「きらきらみちのく下北号」はそんな下北の自然にぴったりの名称だと私は思います。

列車について伺いました

Q4.普通の電車との大きな違いを教えてください。

A.大湊線には電線がありません。列車はディーゼルエンジンで走ります。
通常は八戸から下北方面に行くお客さまは電線のある東北本線から、野辺地駅で一度大湊線へ乗換えることになるのですが、「きらきらみちのく下北号」はスタートする八戸駅から終点大湊駅まで全区間をディーゼル列車で走りますので、乗換えもなく便利です。
また外観は「ねぶた」や三社大祭・田名部祭りのラッピングを施し、列車全体で青森県をPRしています。

 Q5.特にどのような点を注目してほしいですか?

A.先頭車両のパノラマ風景や、車窓からの陸奥湾などは絶景です。旅を楽しんでいただこうと車両にもこだわっています。1、3両目は風景をワイドに眺められるよう窓を大きくしてあります。ゆったりくつろげる一人掛けシートは、窓を向けるようにもしてあります。また2両目の4人掛けボックスシートは畳敷きにしています。お弁当を食べながら会話を弾ませるもよし、くつろぐもよし、地元産直で買ったおつまみをお共に海岸線をながめながらの一杯も最高です。幅広い年齢の方に利用いただけると思いますよ。
特に横浜町あたりは線路が直線なので、陸奥湾全体を眺めることができ、とても気に入っています。

駅弁について伺いました

Q6.「きらきらみちのく弁当」ができるまでを教えてください。

A.お弁当もお客さまの旅の楽しみですからね。検討に検討を重ねましたよ。青森県産にこだわって厳選した食材を使用しています。基本的に内容は決まっていますが、時期によっては、収穫できる食材で若干変わることはあります。
お弁当は人気で、切符を購入した際に予約される方も多いです。弊社の旅行ブランドのびゅう商品に最初からお弁当がついているものもあります。せっかく「きらきらみちのく下北号」に乗車されるなら、ぜひともお弁当も食していただきたいのです。旅がさらに楽しくなるはずです。
この他にも、おすすめの駅弁はあります。八戸駅で購入できる「八戸小唄寿司」などがそうです。なんと50年間も変わらず愛されているんですよ。脂がのった分厚いサバと大きな紅シャケの押し寿司を、三味線のバチをかたどったヘラで好きな大きさに切って食べられるんです。おいしいし、楽しいし、おすすめですよ。

 お客様について伺いました

Q7.今までに頂いたお客様の声や反応はどうですか?

A.風景が素晴らしいとか、この列車に乗って旅して良かったなど、嬉しい声をいただ<くことが多いです。これは私どもの励みになりますね。
一方で「もっとこうしたほうがいい」というご意見をいただくこともあります。そのひとつひとつがお客さまから寄せられた大切な声ですから、真摯(しんし)に受け止め、改善に繋げ、より一層のサービス向上に努めたいと思います。
ご乗車いただいたからには、すべてのお客さまに楽しんでいただきたいですから。

Q8.頂いた声で一番嬉しいことは何ですか?

A.「楽しかった」というそのひと言に尽きます。また販売窓口にも「この列車で旅行してよかった」という声が多く届いており、「きらきらみちのく下北」に乗って下北に観光してよかったと思っていただけることは、企画者としても誇りに感じていますし本当にありがたいですね。

電車の良さについて伺いました

Q9.電車の良さとは何ですか?

A.電車はエコロジーな乗り物ですよね。多くの方が電車を利用すれば、CO2排出量も抑えられるといわれています。しかし何よりも旅行者のみなさんが楽しく快適に過ごせるということです。せっかくの旅行なのに、車の運転ばかりで風景を見過ごすということもないですし、家族の全員がゆっくりと旅ができる点では有効な移動手段となります。
また「きらきらみちのく下北号」は沿線の各自治体からの協力で商店や飲食店の割引等様々なサービスを展開しておりますので、地域の活性化という意味でもぜひ活用していただきたいです。

 最後に、今後について伺いました

Q10.今後の運営について検討されていること、今後どうしていきたいか等教えてください。

A.半年スパンで運営などの打合せがあり、現在は秋に向けての企画を考えています。
今後、情報発信や口コミで話題をよび、広がっていけばいいと思っております。
情報化、スピード化で何かと忙しい世の中にあって、あえて「スローな旅」をキーワードとして、食・自然・イベントに力を入れ、下北方面への観光の流動を促していきたいです。

 Q11.「きらきらみちのく下北号」について、ユーザー(「まっさかりまつり」の閲覧者。つまり、あなたです!)へメッセージをお願いします。

A.今回は「きらきらみちのく下北号」の背景やおすすめなどお話させていただきました。「まっさかまつり」というインターネットで得た情報をもとに「スローな旅」に出るきっかけとなれたらと思います。
そしてお客さまの旅が、「きらきらみちのく下北号」によって、移動時間でさえ楽しく、再び乗りたい、再び下北を訪ねたいと思えるものになれば幸いです。

ありがとうございました。

「きらきらみちのく下北号」に関わった多くの方の思いが伝わってきましたし、列車から眺める風景も見逃せませんね。

実はこの取材後、「きらきらみちのく下北号」に乗車することにしています。(この取材時は、まだ「きらきらみちのく下北号」未体験)

カメラ片手におすすめのスポットや風景を激写する予定でしたが、お話を伺っているうちに、少し手を休めて風景を楽しんでみようかなと、考えが変わりました。

「きらきらみちのく下北号」にご乗車されるみなさま、絶景ポイント“横浜町の陸奥湾”は見逃さないように要チェックですよ!

今回、貴重なお時間を頂きました東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)・熊谷様、取材にご協力して下さった東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)・吉田様、渡辺様や広報の方々、本当にありがとうございました。

私たち「まっさかりまつり」は、今後も「きらきらみちのく下北号」を応援していきます。

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